私が就職した頃、F2チタン(ネーム入り)がカメラ屋の店頭に並びました。ニコンを扱うカメラ問屋A商会に就職した友人TがF2チタンを購入したと自慢してきました。欲しいと思ったのですが、仕事でも使うバリバリの実用機としてF2チタン(アイレベル)はどうかなという不安がありました。TTL測光を頼って写真を撮ってきた者には敷居が高い気がしたのです。

フィルムの箱にある露出の目安と相反法則(シャッター速度1/250 f8でもう一段絞りたいときはシャッター速度1/125 f11にすればよいということ)を理解していれば問題ないと分かっていても、晴れと快晴、明るい曇りと普通の曇りの違いって微妙ですよね。TはF2チタンとF2AS用の最新・最強のTTLファインダーDP-12(\59000)両方を買えばいいと言うのですが、それではボーナスを全部叩いても足りません。結局F2チタンはあきらめ、F2ASを購入することにしました。これが正解だったのかは分かりません。まあ、損か得かで考えるとF2チタンは今でも高値です。でも、株や金塊も値上がりしても売らなければ利益は出ないので、F2ASは売るつもりはないので損も得もないと無理矢理考えてます。

