ヤシカのカメラ

 ヤシカのカメラと言えばM42マウントと後のコンタックスマウントが有名ですが、ヤシカカメラの初代は専用バヨネットマウントでした。

ヤシカ最初の一眼レフヤシカペンタマチック
5.5cmF1.8付きのヤシカペンタマチックと大口径5.8cmF1.7付きのヤシカペンタマチックⅡ

 このカメラは最初から1/1000秒一軸不回転シャッターなど斬新なカメラで、私が感心したのは巻き戻しクランクの辺りです。

通常、巻き上げクランクはアクセサリーシューの中に沈んでいます。
通常はAの位置、巻き上げクランクはアクセサリーシューの中に沈んでいます。
Rの位置にすると巻き上げクランクが飛び上がります。
巻き戻した後レバーをOの位置にしてクランクを引き上げると裏ぶたが開きます。
ニコレックス3機種とニコンオート35

 同じような機構をもったカメラにニコンのレンズシャッターEE一眼レフのニコンオート35があります。

巻き戻しクランクが普段は埋め込まれていている。
背面の黒ボタンを横に押すと巻き戻しクランクがポップアップする。

 ヤシカペンタマチック発売から数年経ってからの製品だが、1965 年1月のアサヒカメラニューフェイス診断室では、黒ボタンが抜けかかった歯のようにガクガクしているのは、精密感を害すること甚だしくいただきかねる。と酷評されている。ヤシカのほうが精密感があったようです。

 まあ、国産一眼レフというか我が国の精密機械工業の黄金時代を感じます。

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