現有19形式 ① C11 タンク機の近代化版

 私が中学生時代のバイブル、鉄道ファン臨時増刊号の蒸気機関車撮影地ガイド 
昭和44年12月増刊号と昭和46年1月増刊号

 私が中学生の頃、現有19形式という言葉がありました。昭和44年の10月ダイヤ改正時点で国鉄の蒸気機関車が19形式残っていたのです。残念ながら次の45年10月ダイヤ改正時点では、C59 C60が姿を消し、17形式になってしまうのですが。

 鉄道模型に興味をもった頃、いつか現有19形式を全部揃えてみたいなと思ったものです。コロナ騒動の超自粛ムードの中、STAYHOMEでかつて収集した鉄道模型を整理分類してみようと思いました。

陽光浴びたアドリアチック C11

左がトビー製C11 右が中村精密性C11 トビーは2次形で中村精密は3次形。水タンクの大きさと炭庫の上辺が異なります。

  どちらもC11ですが、若干違いがあります。C11は4種に大別され、第1次形23両(1~23)蒸気ドームが砂箱の前にある。第2次形以降で位置を逆にしたのは、急停車時にボイラー水が蒸気ドームに侵入するのを防止するためらしい。新しい形式にも踏襲されている。第2次形117両(24~140)第3次形106両(141~246)水タンクが大きくなり炭庫上辺が直線。第4次形は戦時設計機で角型ドーム。戦後は元に戻したようです。新橋のSL広場のC11は角型ドームの4次形ですね。

 どちらもトビー製の2次形。トビー製はシリンダーブロックも真鍮製。中村精密はダイキャスト。真鍮製の方が高級感があり塗りたくない感じです。
中村精密のC11は立派な箱に入ってました。
棚に飾っておいたら埃だらけになってましたが、大井川鉄道のC11も3次形
青梅鉄道公園の1号機は当然1次形。この写真では蒸気ドームと砂箱の位置が確認できませんね。
昭和45年7月 保津峡へ向かう山陰本線車窓から見えた梅小路機関区 一番左が梅小路機関区のC1196 手前は休車中の28698

 現有19形式についてまとめるために参考にしたのは、鉄道ファン臨時増刊号の蒸気機関車撮影地ガイド 昭和44年12月増刊号と昭和46年1月増刊号以外にも次のような書籍を参考にしています。

久保田 博 著 懐想の蒸気機関車
機関車の系譜図1~4(主に4ですね) 臼井茂信著
蒸気機関車スタイルブックと鉄道模型趣味別冊蒸気機関車スタイルブックどちらも 機芸出版社
その他いろいろ。
鉄道模型については 松本吉之著 鉄道模型考古学 ネコ・パブリッシング
私の秘密基地の模型棚

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