現有19形式 ⑥ 8620 快速国産標準機

飯山線唯一の蒸気牽引旅客列車222ㇾ 昭和46年3月

 
大正3年(1914)~昭和5年(1930)の17年間に687輌が量産された。9600(貨物用)4110(急勾配用)といった一連の大正時代の国産標準機で急行旅客用とされていた。前記のC11、C57などの形式称号は1928年(昭和3年)に当時の鉄道省が制定したもので、その直前までは1909年(明治42年)に制定された数字のみを使用して表記する形式称号規程が使用されていた。8620や9600のように昭和3年以降も旧表記をそのまま使用した機関車もあるし、18900形➡C51、9900形➡D50のように新形式称号に変わった機関車もある。

五能線に8620(ハチロク)が走っていた頃には無かったウェスパ椿山駅に保存されている78653。日立製作所製造の137輌の一つ。

 8620は東北の五能線・花輪線や九州の松浦線が有名だった。どちらも横浜の中学生が撮影に行くには遠過ぎた。何年か前、憧れの五能線を旅してみたが不老不死温泉の最寄り駅ウェスパ椿山の駅前に日立製作所製78653が保存されていた。動態保存の計画も有るように聞いていたがどうなってしまったのか。数か月後、雪のある季節にウェスパ椿山を訪ねてみたら78653は青いシートに包まれていた。大切に保存されているようで安心したが五能線を混合列車を牽引して走る姿(ありえないか)を見てみたいと思った。因みにこの78653は五能線を走っていた機関車ではなく、日立製作所所縁の茨城県常陸大子区や平区に在籍していて水戸市に保存されていたものを譲り受けたらしい。

ウェスパ椿山に保存されている78653。日立製作所製造の137輌の一つ。蒸気ドームには大きく日立の文字が
トビー製8620デフ付き これは金の箱に入った後期のモデル 後期になってデフ付きとデフなしを選べるようになった。

 五能線は「リゾートしらかみ」というリゾート列車が走り、大人の休日倶楽部パスの時期はなかなか予約が取れない。花輪線には「十和田八幡平四季彩ライン」という二時間ドラマなら絶対殺人事件が起こりそうな愛称がついている。三重連をめあてにファンが押し寄せた龍ヶ森駅は今はなく。安比高原駅となっている。

花輪線のキハ10系
五能線 リゾートしらかみ青池編成HB-E300系
普通のキハ40系の普通列車 これも間もなく新型電気式気動車GV -E 400系に置き換えられるらしい。五能線にはキハ40系のくまげら編成というのもある。
五能線 リゾートしらかみ橅(ブナ)編成HB-E300系 深浦周辺
トビー製8620デフなし これは緑の箱に入った前期のモデル 
青梅鉄道公園に保存されている8620 要するにトップナンバー
飯山線替佐駅付近を走る、飯山線唯一の蒸気牽引旅客列車222ㇾ 昭和46年3月
どちらもトビー製の8620とC50

次回はC50かな

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