アクセサリーシューの話①

私の我楽多が入っている引き出しの一つ

 自粛、自粛の日々。少し終活を進めようかと色々な我楽多の入っている引き出しを開けてみた。最近は使わない物がごちゃごちゃと入っている。アクセサリーシュー・フィルター・レンズフード(各メーカーの古い単焦点レンズのもの)など。それぞれのカメラやレンズに装着してやれば整理ができるかなといじり始めてしまいました。

 アクセサリーシューってなんだ?って話からですかね。もう過去の遺物の化石みたいな感じですが、私が中学生の頃は、各カメラメーカーから発売されていました。昭和40年代ですね。数百円で買える物でした。当時はフラッシュをカメラに取り付ける金具って思ってました。(実際は特別なレンズのためのファインダーや露出計を取り付けるためにも使われていたようです)

 アクセサリーシューは特に電気的な接点を備えてはいない単なる金具です。電気的な接点を備えているものはホットシューと呼ばれるようになりました。ニコンのニコマートではFT,FTNまではアクセサリーシューを使い、FT2からはホットシュー付きになりました。その時代は、ほとんどのカメラがホットシュー付きになるまでの間の短い期間でした。

左ニコマートFTN(後期)+アクセサリーシュー(黒)右ニコマートFT2
ニコマートはFT2でホットシュー付きになった。
左からニコマートFTN・FTN(後期)+アクセサリーシュー・FT2

ミノルタSR2

 ミノルタSR2は1958年発売ですからこの古めかしい箱は60年ほど前の品でしょうか。中身は未使用です。

 ミノルタSR2は巻き戻しレバーを引き上げるだけで裏蓋が開く、後には当たり前になる画期的なメカニズムを搭載していた。

円形の接眼部を反時計回りに回転させると外れ、アクセサリーシューを装着できる
接眼部を時計回りに締めて固定する。
ミノルタSR2と後に発売されたSR1
古めかしい箱はACCESSORIES ADAPTER CRAMP for Minolta SR-2

 手もとにあるSR2の後に発売されたSR1に付いていたアクセサリーシューはカメラボディーに接する端が黒くカバーされていてカメラボディーに傷がつかないように処理されている。確かにSR2用のものは上から押さえたりぶつけたりすると、すぐボディーに傷がつくような感じだ。中古カメラでアクセサリーシュー付きの物はペンタ部のえくぼを隠すために付けていつものやアクセサリーシューを押したりぶつけたりしてボディーに傷がついているものが多いので外して見る必要がある。

ナショナル(パナソニック)の「パナフォト」という発光器を装着

 かさを広げてシンクロコードをFP接点に差し込む。FP級バルブを差し込む。発光テストは実際に発光させるとそのバルブは終わりになってしまうので、テストボタンを押してパイロットランプが光れば準備完了。FP級バルブは中学生には高価で室内での記念撮影に使った以外、発光させたことがなかった。X接点につなげるストロボは当時はとても高価で中学生が小遣いで買えるようなものではなかった。

ミノルタNewSR1、SR1s

 ミノルタNewSR1、NewSR7、SR1sの接眼部は円形ではなく長方形で左右にアクセサリーシューを付けるための溝があった。スマートなデザインでアクセサリーシューは付いていない方がカッコいいかな。と言うかこのタイプのアクセサリーシューは我が家にありませんでした。商品名はアクセサリークリップVで¥500

開放測光のTTL機、SRT101(アクセサリーシュー付き)
SRT101の改良型SRTスーパー(ホットシュー付き)
SRT101の改良型SRTスーパーの改良型SR505(ホットシュー付き)