アクセサリーシューの話③

富士写真フイルムのカメラ

フジカST701

真ん中が「FUJICA」のネームが浮き彫りになった初期のST701

 

 ST701は1970年発売の富士写真フィルム最初の35ミリフォーカルプレーン一眼レフ。新発売のわりにはTTL絞り込み平均測光という私の愛機ペンタックスSPと同じ古めかしいスペックだと感じた。受光素子にシリコンを使い、Cdsよりも応答速度が速いというのは実感できるほどではなかったが、ファインダーは明らかにペンタックスSPよりも明るく感じた。

箱に入った未使用のアクセサリーシューFORFUJICAST701

 このアクセサリーシューは実際使用したことがなかった。他のメーカーのアクセサリーシューが丁寧な梨地仕上げされているのに比べると、鉄板をプレスしただけの簡単で雑な作りのように感じる。

アクセサリーシューを装着したST701

 ミノルタやコニカのカメラと同じように円形の接眼部を反時計回りに回転させると外れ、アクセサリーシューを装着できる。何のためにあるのかわからなかった接眼部左の突起がアクセサリーシューを固定するための突起だったことがわかる。

アクセサリーシューの切り欠きが接眼部左の突起にかかり左右に動かないようになる。

 いろいろな資料を読んでいると黒ボディー用に黒く塗装されたアクセサリーシューがあったり、ST801のように作り付けのアクセサリーシューがついているものがあったり謎も多い。

ペンタ部のFUJICAの文字が浮き彫りになっている初期のST701
二年後の1972年に発売されたST801にはホットシューが付いている。

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