ニコンFと外付け露出計

左がニコンメータ2型、右がニコンメーター3型を付けたニコンF

 1959(昭和34)年6月ニコンF発売と同時に初代ニコンメーターは用意されていた。翌1960(昭和35)年にニコンメーター2型。翌1961(昭和36)年にニコンメーター3型と発展する。いずれもセレン式で電池は不要。ニコンFのネームプレートにクランプで固定する。ニッコールオートレンズに付いている露出計連動爪でレンズの絞り値をメーターに伝達する。シャッターダイヤルとレンズの絞り両方に連動する「世界初の画期的システム」と宣伝されたらしい。また、その翌年1962(昭和37)年外光式CdS受光素子を組み込んだニコンFフォトミックが発売された。これはMR9水銀電池2個を使う。この前期型は電源スイッチが無く受光部に遮光の蓋をするだけで、電池ボックスはアルミ製の蓋だった。翌1963(昭和38)年に電池ボックスのは蓋は受光コンバータと入射式アダプターをねじ込んで保管することのできる樹脂製の物に改良されている。この時期は実に毎年改良が加えられ国産カメラの黄金時代の始まりのような気がする。

左は受光コンバータと入射式アダプターをねじ込んで保管することのできる樹脂製の電池ボックスのふたが付いた後期型、右が電源スイッチが無く受光部に遮光の蓋をするだけの前期型(受光部の蓋をあげた状態)

 また、その翌年1962(昭和37)年外光式CdS受光素子を組み込んだニコンFフォトミックが発売された。これはMR9水銀電池2個を使う。この前期型は電源スイッチが無く受光部に遮光の蓋をするだけで、電池ボックスはアルミ製の蓋だった。翌1963(昭和38)年に電池ボックスのは蓋は受光コンバータと入射式アダプターをねじ込んで保管することのできる樹脂製の物に改良されている。この時期は実に毎年改良が繰り返され国産カメラの黄金時代の始まりのような気がする。

右のニコンメーター3型はニコンFフォトミックT(1965)フォトミックTN(1967)が発売されてからもカタログに載っていたそうだ

ニコンメーター3型はニコンFフォトミック1962(昭和37)年・フォトミックT1965(昭和40)年・フォトミックTN1967(昭和42)年が発売されてからもカタログに載っていたそうだ。どんな人が購入したのだろうか。Fのアイレベルファインダー付きを購入したけど露出に自信のない人、フォトミックファインダーは高くて買えない人。どちらにしてもCdS露出計を組み込んだTTL開放測光のフォトミックT・TNファインダーの方がいいなあ。だってどう見てもかっこわるいでしょ。三角頭巾の上にFの刻印を隠すようにハチマキしているようですよね。ニコンFの美しい形態を崩してますよね。言うことが一貫して無くて恥ずかしいですが、ニコンFは外付け露出計よりアイレベルファインダーですね。

やっぱりニコンF

ニコンF725~ ニッコールSC 50mm F1.4   ニコンF647~ ニッコールS 50mm F1.4

 ニコンFは1959年(昭和34)6月に発売され、同年9月アサヒカメラ ニューフェース診断室で、頂上がとがったプリズム部が、「全面だけ白いのは亡者のマークの三角布のようで縁起が良くない」とあるドクターに評されています。(誰かは分かっていますが)亡者の三角布というのは亡者頭巾とか三角頭巾と呼ばれるもので、確かに昔は喜劇やコントでも、白い着物に白い三角を着けていれば幽霊だと分かったものですね。最近の葬式ではあまり目にしませんが、専門家?に聞くと(私の同級生には様々な専門家?がいます)宗派にもよるが今も紙の六文銭(三途の川の渡し賃)などとセットで有るようです。でも、着けずに棺に入れる場合が多いらしいです。私も終活として持っているカメラや鉄道模型、写真をきちんと整理したくてこのブログを始めたわけですが、ここで私は棺に入るとき三角頭巾は着けないことを遺言として残しておきたいと思います。だって白い着物に白い三角だと私たちの世代では喜劇に出てくる幽霊みたいで、見たとたん吹き出す人がいるのではないかと心配だからです。まあ、知性で売っていたアサヒカメラ ニューフェース診断室で「縁起がよくない」といった知性を疑わせるような言葉が見受けられるのは遺憾でありますね。

ブラックボディーにしておけば、そんなこと言われないですね
ニコンFとニコンF2のアイレベルどちらが縁起が悪いでしょう?

 直線的な三角にFの文字が有るFと曲線的でFの文字が無いF2では、私はF2の方が亡者の三角頭巾のようなイメージがあって縁起が悪いような気がするのですがいかがでしょう。知性のない内容で申し訳ありません。

 ニコンF2は1971年(昭和46)に発売され、同年12月のアサヒカメラ ニューフェース診断室で取り上げられているが、その際、縁起が悪いかどうかは記されていない。もっとも取り上げられたのは測光回路の電源電池やスイッチ機構をボディー側に移した、ニコンF2フォトミックでアイレベルファインダーは出てこない。あっ、F2のフォトミックファインダーは黒だけですね。