外付け露出計の時代③

外付け露出計付きのミランダFとG

 ミランダカメラを初めて見たのは、昭和40年代中頃、横浜駅西口の岡田屋の7階辺りにあったカメラのキムラのウインドウだった。蒸気機関車の撮影で中学生時代は様々な場所へ行ったが、撮影の場でミランダカメラを見たことは無かった。カメラ店にあったミランダのカタログにはヌードの作例が多かった。ヌードには興味は無いけどミランダカメラには興味があるという顔(どんな顔だ)で鞄に入れて持って帰った。その現物はすでに無いが、純日本風の女性だったのは覚えている。ミランダカメラの成り立ちは「ミランダ研究会」のHPに詳しいが、輸出専用で国内販売されなかった機種も多く、日本ではそれほどメジャーになれないカメラだったようだ。

ミランダGの宣伝では、ボデーラインに美しくマッチした専用メーター

 確かに他のメーカーの露出計に比べるとボデーのラインに合わせているけど、やっぱりとってつけたような感じはありますね。このメーターはシャッターダイヤルの頭を外してつけるタイプ。

シャッターダイヤルが簡単に外れる

 ミランダのカメラも持っていない機種が多いです。私のコレクション範囲(私が生れた1956年以降の製品で国内で販売された機種)に含まれない機種がかなりあるからですね。ミランダTは1955年販売だし、輸出のみで国内販売されていない機種も多いです。ミランダTは30年ほど前に特別きれいなのをカメラ店で見せてもらいました。当時10万円以上でしたが口にハンカチをくわえ、白い手袋で操作する感じでした。しゃべって飛沫が飛ぶとその跡が残るとか。私の家に来るカメラではないなと思いました。ズノーもそうですけどね。

ズノー200万円+税=216万円
外付け露出計を外したミランダF
TTLファインダーTをつけたFvT

 TTLファインダーTはシャッター・絞りなどボディーには連動しない。だから当然開放測光。Gに付けたらGT。それ以前のミランダにも付けることができる。MR9を1個使用。

ミランダセンソレックス トプコンのような?ミラーメーター内蔵式TTLカメラで、ミランダ初の開放測光TTL機。

 ミランダセンソレックスは唯一私が一時常用したミランダです。追伸式メーターがファインダー内で視認でき、大きいけどオーソドックスで使いやすいカメラでした。このカメラに対応した105mmや35mmレンズも購入してしまいました。

シャッターも上になり普通のカメラ?のようになってしまったREⅡ

外付け露出計の時代②

 長い間ためてきたカメラや鉄道模型を整理してスッキリさせたいと考えて始めたこのブログですが、整理をするとかえって自分が持っていないものがはっきりしてきます。コニカFSの後期型やFPにつく連動外付け露出計がありません。外付け露出計が使えるシャッターダイヤルに切り込みがあるコニカFSの後期型も持ってません。

FPにはシャッターダイヤルに露出計連動用の切り込みがある

 外付け露出計が使えるシャッターダイヤルに切り込みがあるコニカFSは後期型で前期型にはありません。

FSの前期型にはシャッターダイヤルに露出計連動用の切り込みがない。
結局FSの後期型はもっていない。

 それにトプコンの外付け露出計も露出計がつけられるカメラももってません。トプコンはTTL機のREスーパーが有名で外付け露出計といってもピンときませんね。REスーパーの前のアサヒカメラの診断室で軍用カメラと評されたトプコンRのシリーズにはセレン式の外付け露出計を装着できるカメラがありました。

軍用カメラと評されたトプコンR

 オリジナルのトプコンRには外付け露出計は無いです。次のトプコンRⅡは完全自動絞りになりレンズもオートトプコールからFオートトプコールに変わります。でも、外付け露出計は無いです。その次のトプコンRⅢになってセレン式の外付け露出計が装着できるようになります。私の提唱する法則(それほどのものではないですが)ペンタックスS3・ミノルタSR3・ペトリVⅢがそうであるようにトプコンも外付け露出計が装着できるようになるのはトプコンRⅢ.3ですよ。どうでもよいですか。でもこのトプコンRⅢは発売期間が短いせいか中古市場でほとんど見られません。私も「トプコンクラブ」のHPでしか見たことがありません。トプコンにはもう一つCdS外付け露出計が装着できる機種があるのですがこれもまたレア。REスーパーからTTL露出計を省いたようなカメラなんですが、これがまた生産台数が少ない。ペンタックスSPとSLみたいなもんなんですが、ペンタックスではSPが発売されて、TTL露出計を省いたSLが発売され併売されました。トプコンではTTL露出計を省いたRSが先に発売されTTL露出計のREスーパーが後。併売はされていないらしい。結局トプコンRⅢとトプコンRSが欲しくなってしまいました。

REスーパーは好きです

外付け露出計の時代

 我が家のカメラを整理(いじって遊んでるだけかな?)していると、結構新しい発見があります。

ペンタックスS2に露出計が連動するようになったペンタックスS3
ミノルタSR-2に露出計が連動するようにしたSR-3
ペトリはペトリペンタに始まって

 ペトリペンタV2から外付け露出計が連動するV3になる。何が新しい発見かというと、連動外付け露出計が付く機種はみんな3だということ。ペトリメーターはこの後のV6シリーズとも共通。

ホットシューの付いたペトリV6ⅡとV6

 中学生時代ペトリV6を愛機にしている友人がいました。連動外付け露出計は付いてなくて、TTL測光のペンタックスSPを使っていた私に「今の露出は?」とよく聞くのです。私はTTL測光を頼り切っていましたが、当時、露出計無しで写真を撮る経験をもっとしておけば、少し違った写真人生を送れたかもしれませんね。V6は結局TTL化はされませんでしたけど。

左がペトリペンタV2、右が露出計が連動するようになったV3