現有19形式 ⑬ 戦後のハドソントリオ C60

 C60は重幹線の東海道、山陽線の電化の伸長によって余剰になったC59を幹線の東北、常磐、鹿児島、長崎線に転用するため、2軸従台車を採用して動輪軸重を軽減する改造を昭和28年に行った。

C602 川崎車両製C5962より浜松工場で改造 盛岡区で盛岡式小デフ(煙突周り)・旋回窓を取り付けた。1968年青森区で廃車

 1953年~1961年にかけて47輌改造され前期型C59から39輌、後期型からはC60101以降のナンバーをつけた8輌に分かれる。従台車はC61・C62とは変わった形となり鋳鋼製と鋼板溶接構造とがある。

昭和35年「はつかり」使用車両を新開発のキハ81系気動車に置換え。
「はつかり」日本初の気動車特急となる。
昭和39年東北本線初の寝台特急「はくつる」が品川客車区所属の20系客車で運転開始。
盛岡式小デフ(煙突周り)・旋回窓を取り付けた天賞堂製C60とカツミダイヤモンドシリーズC59改造のC60走行性能はどちらも良好。単機で特急を牽引させたい。C59・C60の切り欠きのない長い長方形のテンダーがよくわかる。
C59・C60とC61はテンダー以外も違いがみられる。C59・C60の一体ドームは前後ほぼ対象。C61はC57やⅮ51と似て後ろがなだらかに傾斜している。

 昭和39年東北本線初の寝台特急「はくつる」が品川客車区所属の20系客車で運転開始。

C61牽引の「はくつる」に盛岡からC60の前補機がつく。南部縦貫鉄道のレールバスが見えるので野辺地駅付近か?という妄想。
東北線では特急・急行はC61、C62の牽引が原則でC60は普通列車に充てられることが多かった。これはストーカーを装備していなかったのが理由のようだ。

南部縦貫鉄道レールバス

保存されている旧七戸駅
今年の一月南部縦貫鉄道を訪ねてみた。平日は公開していないことはしっていたが、隙間から少しでも覗ければいいと思っていたら、南部縦貫の方やレールバス愛好会の方が丁寧に対応してくださり、楽しい思い出になった。
令和二年1月29日
16番とNゲージ両方で